坤為地(こんいち):地龍は降りる

坤元亨。利牝馬之貞。君子有攸往。先迷後得主。利西南得朋東北喪朋。安貞吉。
坤は、元いに亨る。牝馬の貞に利ろし。君子往く攸有るに、先ずれば迷い、後るれば主を得。西南に朋を得、東北には朋を喪うに利ろし。貞に安んずれば吉。
こんは、おおいにとおる。ひんばのていによろし。くんしゆくところあるに、さきんずればまよい、おくるればしゅをえ。せいなんにともをえ、とうほくにはともをうしなうによろし。ていにやすんずればきち。

象意(意味する所)

■坤地が2つ重なっているので柔順という坤の意味が強くなる。全て陰爻なので受け身の極致を示す。

■柔順、温厚、受け身、慈愛、母性、消極的、

■乾為天が儒教の理想であれば、坤為地は道教の理想。

■重卦でり、消長卦でもある。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的にはこの卦はあまりでない。

●純陰というような事象は現実にはそれほどない。乾と同様にこの卦は易を代表するものなので強い意味をもつという印象だ。

●「土地」や「母」のいみででたことがある。

症例