臨、元亨利貞。至于八月有凶。
臨は、元いに亨りて貞しきに利ろし。八月に至りて凶有り。
りんは、おおいにとおりてただしきによろし。はちがつにいたりてきょうあり。
象意(意味する所)
■坤地の低くなったところに兌沢が接してある、お互いに臨んでいる、だから臨。地から水が流れ沢となり、沢から水がしみて地を潤す、これは臨の状態。消長卦で次は「地天泰」と安定する、安定になるのに臨んでいる、だから臨。
■臨む、光臨、見下ろす、面する、伸びている、活気、希望
■この卦と地天泰は一般的に良い卦といわれている。
クリニカル易占でのポイント
●臨床的には、臨む、わりと元気、直面するなどででる。
●いままで、「困難に直面する」、「新しい仕事に面する」、「春になる」などで出たことがある。
●一般に「地天泰」は健康体の卦だが、老人ではこの「地沢臨」をちょうどいい健康体とみる見方もある。老人では「地天泰」では”健康すぎて実情にあわない”という意味のようだ。やや渇れた状態の方が老人にはあっている。易は完璧な状態を嫌う。