離為火(りいか):付いて離れる

離、利貞。亨。畜牝牛吉。
離は、貞しきに利ろし。亨る。牝牛を畜えば吉。
りは、ただしきによろし。とおる。ひんぎゅうをやしなえばきち。

象意(意味する所)

■八卦の「離」が2つ重なるので「離」の意味が強くなる。つまり、「火」の意味が強くなる。着く、付く、離れる、分かれるなど。他に太陽、火炎、明智、華麗、など。

■文芸、芸術、美術、などに良い。

■火は何かに付いて燃え上がり離れるので、その付くところが大事、そしてその実態はない。表面は華やかだけど内実がないともみえる。燃え上がって動くので落ち着きがない。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には「離婚」「出かける」「席を離れる」「出店する」などで出たことがある。動きに対応する卦だ。

●人体で言うと目や心臓に対応する。両目と見ると外卦が左で、内卦が右に対応する。目もキョロキョロと動くし、心臓も拍動して動く臓器だ。

●この卦の裏の卦が「坎為水」で水をあらわす。坎為水は穴に入り込んで動けない。直前の29番にある。

症例