沢地萃(たくちすい):集まり賑わう

萃、亨。王假有廟。利見大人。亨。利貞。用大牲吉。利有攸往。
萃は亨る。王有廟に仮る。大人を見るに利ろし。亨る。貞しきに利ろし。大牲を用いて吉。往く攸有るに利ろし。
すいはとおる。おうゆうびょうにいたる。たいじんをみるによろし。とおる。ただしきによろし。たいせいをもちいてきち。ゆくところあるによろし。

象意(意味する所)

■兌沢が坤地のうえにあり地を潤している、動植物があつまり繁栄する、よって萃。兌は秋であり喜びで地の上に収穫がある、みんなが集まってくる、よって萃。

■集まる、賑やか、人気、豊か、収穫、繁栄、

■人や物が集まると争いが起こりやすい。陰が4,5爻の陽2つを目指して集まってくるので陽どうして争うことがおこりやすい。

■祭祀によい卦。「地沢臨」が春の卦なら、内外が易位したこの卦は秋の卦となる。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には集まる、多い、という意味ででることがおおい。何があつまるかを見るのがポイントとなる。

●「仕事が多い」、「お菓子が多い」、「要求が多い」などででたことがある。

●妊娠を意味したことがある。地が潤っている象で、かつ集まる象なので、「地(肉体)が潤い生命を宿した」と見た。

症例