雷水解(らいすいかい):解きほぐす

解、利西南无所往、其來復吉有攸往夙吉。
解は、西南に利ろし。往く所无ければ、其れ来り復って吉。往く攸有れば、夙くして吉。
かいは、せいなんによろし。ゆくところなければ、それきたりかえってきち。ゆくところあれば、はやくしてきち。

象意(意味する所)

■下には坎水の冬の氷があり上には震雷の春が来た、氷が溶ける、よって解。震雷は植物の芽であり、それが坎水の氷土の上に出た、よって解。春雷が氷のうえで鳴り響くと、緩んで生命が生えでる、ゆえに解。

■解放、分解、解散、解決、とく、ちる、ゆるむ、

■瓦解、崩壊、緩み、怠る、油断

■良い意味と悪い意味の両義がある。悩みが解けるのはいいが、まとまりが解けるのは良くない。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的にも、解ける、分解、分かれるなどででる。

●いままで「離婚しそう」「分解できない」「心が解離している」などで出た。

●面白いのは「怠惰」「ダラシない」などの生活態度、性格で出ることが割とある。まとまりがなく、締まりが無い、バラバラになりやすいとイメージだ。

症例