天山遯(てんざんとん):逃げるが勝ち

遯、亨。小利貞。
遯は、亨る。小貞に利ろし。 
とんは、とおる。しょうていによろし。

象意(意味する所)

■遯は逃れる、逃げる意。乾天が上にあり艮山が下にある、山は動かず天は更に上に昇る、よって遯。乾天の君子が山にあり、世をのがれて隠遁する、よって遯。艮山の少男が内にあり家を継ぎ乾天の父が外に出ていって引退する、だから遯。

■隠遁、逃げる、逃れる、退く、出奔、

■退くに吉、進むに凶の時。

■消長卦のひとつ、「天風姤」からきて「天地否」に移る。陰がふえて陽を蝕んでいく。

クリニカル易占でのポイント

●臨床では逃れる、避ける、などででる。

●いままで「仕事から逃げる」「人から逃げる」「手術から逃げる」「ホコリから逃げる」などとでたことがある。

●何から逃げるのかをみつけるのがポイントとなる。

症例