地山謙(ちざんけん):謙遜の徳

謙亨。君子有終。
謙は、亨る。君子は終り有り。
けんは、とおる。くんしはおわりあり。

象意(意味する所)

■地の下に本来高いはずの山がありへりくだっている、だから謙。外は坤の従順で内は艮の篤実があり驕らない、よって謙。

■謙虚、謙遜。卑下、控えめ、驕らない、へりくだり

■犠牲になる、へりくだり過ぎ、偏屈、迎合、下積み、埋もれてしまう、

■3爻の陽が4爻にうつると「雷地予」となり芽がでる象。希望が持てる。山が易位して地の上に来ると「山地剥」となり、偉ぶると危ない象。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には、謙遜がない、謙虚でない、などと反対の意味で出ることがおおい。

●とくに上司や相手に対して謙虚でないので問題が起こっているときに出る。

●「地山謙」の6爻すべてに「吉」とか「利」などの良い意味が付いている。易では謙を尊ぶといえる。

症例