山天大畜(さんてんだいちく): 沢山貯める

大畜、利貞。不家食吉。利渉大川。
大畜は、貞しきに利ろし。家食せずして吉なり。大川を渉るに利ろし。
たいちくは、ただしきによろし。かしょくせずしてきちなり。たいせんをわたるによろし。

象意(意味する所)

■「大畜」は「大きく止めて蓄積する」の意味。外卦に艮山があり内卦の乾天の猛進するのを止めている、だから大畜。艮山は篤実で中に乾天の剛健さをやどし、その徳を養い蓄えること、だから大畜。

■蓄える、蓄積、蓄財、好機を待つ、満を持す、忍耐、

■渋滞、停滞、阻止される、進むに障害

■「風天小畜」は小さく止めて蓄えるなので、対比して考える。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には大きく溜まる、大きな障害という意味で出ることが多い。

●「経験をためる」「筋腫がおおきくなる」とかで出ることがあった。

●臨床で一番問題となるのは「大きな家畜=牛肉」の食べ過ぎのときだ。風天小畜は小さな家畜なので鶏や豚となる。

症例