山雷頤(さんらいい):養い食べる

頤、貞吉。観頤自求口実。
頤は、貞しければ吉。頤を観て自ら口実を求む。
いは、ただしければきち。おとがいをみてみずからこうじつをもとむ。

象意(意味する所)

■「頤」は顎、口を表す。外卦が艮山で止まり内卦が震雷で動く、2から5爻は陰爻で歯を表す、だから頤。卦の形をみても中があいているので口に見える。

■養う、口、食べる、喋る、飲食、兄弟協力

■大口、嘘、論争、密談、兄弟喧嘩

■4爻に陽が入ったのが火雷噬嗑となる。この2つは対比して意味を考える。


クリニカル易占でのポイント

●臨床的には口に関することで出ることが多い。

●「食物が合わない」「養育費」「下痢になった」「客に食べさせる」などの意味ででたことがある。

●火雷噬嗑がスムーズにいかないときにでるが。この卦は反対にスムーズに流れるイメージで捉えている。

症例