益、利有攸往。利渉大川。
益は、往く攸有るに利ろし。大川を渉るに利ろし。
えきは、ゆくところあるによろし。たいせんをわたるによろし。
象意(意味する所)
■上に巽風が吹き下に震雷が動く両方が助け合って動くので益となる。上の巽風が吹けば
下の震雷の木の芽が伸長する、よって益。「天地否」の4爻の陽が下に降りて初爻にはいった、これは益すること。
■利益、有益、あふれる、増える、増加、
■公益事業によい。土木事業によい。
■上下ともに動く卦なので内実がなく落ち着きがない含みがある。
■綜卦が「山沢損」
クリニカル易占でのポイント
●臨床的には儲かる、利益がある、とかででる。
●「上司が利益をえる」「会社が益を得る」「益獣が人を益する」などで出た。
●食べすぎて「溜まって溢れてきている」というときにも出たことがある。