”見上げるべき小池知事”
2024年7月7日の東京都知事選を例にしてこの卦を説明します。
結果は御存知の通り小池知事が3選を果たしました。また石丸さんが健闘して2位につけ、蓮舫さんが予想に反して3位どまり、田母神さんは他の3人に押されてパッとしませんでした。
後付で申し訳ないのですが、選挙前に私がだした易での予想を書いてみます。なにかの参考になるかと思います。その時のノートの記録を添付します。
占時はノートの記録によると、6月21日9時25分です。
方法は、投げ算木をつかって下から組み立てる方法です。
「The Japan News」の4候補の写真に易占の結果を書き込んで、切り取り、ノートに貼り付け保存しました。
その時の結果は写真から見えるように。
小池さん:風地観5爻、蓮舫さん:坤為地3爻、石丸さん:地天泰3爻、田母神さん:坤為地3爻とでました。
まず、小池さんの「風地観」ですが、”見上げる”という意味があります。5爻ですので、これは”社長”などの長の位置にいます。自分が長の位置にいて、1~4爻の陰爻である衆人に見上げられている。つまり、当選すると判断しました。だから、占断の結果はノートのしたに「小池さんだろう」となぐり書きしてます。
次に、6月21日の段階では、「小池VS蓮舫」の戦いになるだろうとマスコミで喧伝されていたので、無名の石丸さんが伸びるだろうとは私も全く予想していませんでした。大方の予想は、小池さんと蓮舫さんで1,2位を争い、田母神さんが3位、石丸さんが4位になるというものでした。
また、この段階では誰が当選するかに関心があったので、2位以下はどうなるかについては私も判断は保留していました。
でもあとから卦を見てみると面白い事がわかります。
石丸さんは、「地天泰3爻」。地天泰は運が良い卦です。一般的にはすごくいい。3爻は内卦乾の一番上にあって、君子が前に進もうとしている。外卦は坤ですべて陰、陰である小人は降りてこようとしてる。だから指導者と大衆がまじりあって気の交流がおこっている。石丸さんのSNSをつかった方法で都民にメッセージが行き渡ることが示唆されます。
それに比べて、蓮舫さんと、田母神さんは両者とも「坤為地3爻」です。坤は全て陰なので受け身にはいいのですが、攻撃にはよくない。選挙は戦いなので、現職知事の小池さん以外はすべての人は守りではダメで、攻撃しないといけない。でも、坤為地は攻撃の卦ではない。進むべき陽爻がまったくない。坤為地3爻の爻辞は「成るなくして終あり」とあるので、今から思えば「当選はできない結果になる」と、判断できないこともない。
以上から、小池さんは当然当選するとして、卦の力を見ると石丸さんが2位になり、残りの二人で3,4位になると、判断できたと思います。
ただ、占ったときには、それぞれの人について、「当選するかどうか?」と聞いていて、「得票で何位になるか?」とは聞いていません。得票の順位について聞いていれば別の結果がでたと思います。
今回の結果は誰が当選するかに興味があったので、結果はそれはそれでOKだったということでしょう。