”料理の仕事”
時々来てくれるかた。
今回はのどがいたいと行って来られた。
2週間前に喋りすぎたのかもしれないと仰る。
花粉症とかはない。
さらに続いて鼻血が出たので耳鼻科に行った。
検査では異常がなく、喉の痛みに対するくすりがでたが
あまり効果がない。
横になってもらい診せていただく。
足はややむくみがある。
腹は下腹が張っているので瘀血をみとめる。
ノボセがあり重たい。
首がおもい。
目も少し重たい。
でもアレルギーの症状はなさそうだ。
黄砂でもなさそうだ。
喋りすぎたといっておられるが、何のお喋りをしたのか?
そこで投げ算木で易を立ててみた。
占的は「喉が痛い原因は?」とした。
すると「火風鼎」がでた。
この卦は”料理、変化、お祭り、支える”などを意味する。
これと喉の痛みと何が関係するのだろうか?
そこで聞いてみた。
「料理とかに関係しますか?仕事とかでやっていますか?」
「はい、料理を学校でおしえています。」
(教えているのか、それなら、実習だろう、声をつかうだろう。)
「実習で指導しているのですか?」
「そうです」
「そしたら、声を使いませんか?」
「そうなんです、マイクでなく地声でやっているので、2週間前にありました」
これで納得した。
実習の指導で声を使いすぎたのだ。
漢方は喉に潤いをあたえる炙甘草湯を処方して終わりにした。
コメント
●「火風鼎」はわかりにくい卦だ。
●臨床でもそれほどでない。上に書いたように、料理、変化、お祭り、支えるなどの意味ででる。
●今回は素直に「料理」と考えて、問診を進めて、正解に到達できた。