”来てくれるが買わない”
1年ぶりにこらえた方。
今回は腹が張る、頭が熱いといってこられた。
内科にはかかっていない。
症状はそれほどひどいものではなさそうだ。
なにか他に隠れた愁訴があるのかもしれない。
言葉でいわないが、
患者さんが何かあったら来られることがある。
横になって診せていただく。
足にはむくみがある。
腹はそれほど張っていない。
すこし力がない。
胸脇苦満は左に少し認める。
首がおもい。
背中に何かわるいエネルギーが入っているわけでもない。
しかし気の流れがスッキリとしない。
何がもんだいなのか?
「ストレスがありますか?」
「特にないです。部署を変わったというぐらいかな。」
「何をやっているんですか?」
「ブランドの販売です。」
有名なブランドのショップに勤めているらしい。
しかし、とくに忙しいわけではないようだ。
そこで起きてもらってPTM易で見てみた。
「気の流れがわるい原因は?」と聞いてみた。
すると「沢地萃」「火山旅」が反応する。
両方とも、5,6爻が反応する。
外卦なので自分でない、相手のことだ。
「何か、物とか、人ととか、お金とかが集まる状況はないですか?」
「確かに、人が集まってきています。特に中国人の人が。」
「旅行者ですか?」
「そうです。」
すると火山旅はそのもの、旅行者をいみする。
話を聞いていくと、確かに店に中国人の旅行者は集まるが、でも以前のように爆買いはしないという。あつまっても、買わなくなった。
すると売上があまり伸びていないようだ。
おそらくそれが、間接的に、患者さんに負担になり気の流れをわるくしているように思えた。
でも、心配しても仕方がない。
それが分かっただけでも気の流れは良くなってきた。
今回は、抑肝散陳皮半夏と川芎茶調散を処方して終了とした。
コメント
●「沢地萃」は臨床的にも集まる、集中するなどを意味する。
●以前は「お菓子があつまる」「人が集まる」「仕事が集まる」などででてきた。
●集まるのはいいものばかりでない。状況によって判断する。