”可愛い孫”
月に1回程度来てくれる方。
今回は食欲がないという。
顔もさえない。
「どうしたんですか?」と聞くと。
「孫がコロナになった。」と言う。
お孫さんは5歳で、先週コロナになり発熱、寝込んだらしい。
一緒に住んでいないので、状況がわからずに心配だという。
電話しているがそれでももどかしい。
横になってもらい診せていただく。
足には内熱がある。
乾燥している。
腹はかるく緊張。
胃の動きが悪い。
首が重たくて、目もしんどい。
考えすぎ、心配し過ぎだろう。
起きてもらってPTMで易を見てみた。
「何が問題か?」と聞いてみた。
すると「水地比」「雷山小過」が反応する。
「水地比」は仲が良い、親しむ、などを意味する。
さらに、「比」の文字をよくみると、一人が別の人をおぶっているように見えてきた。
そこで聞いてみた。
「お孫さんを、よくおぶったりしていませんでしたか?」
「そうなんです、可愛い子で、よくおぶっていました。」
だから、他の孫より余計に可愛いのだ。
それで「雷山小過」がでた。
すこし可愛がりすぎるといえる。
今回のコロナについても、心配しすぎなのだ。
患者さんには、それほど心配する必要はないとアドバイスして、
桂枝加芍薬湯を処方して終わりにした。
コメント
●「水地比」は親睦、和睦、仲良し、親しむ、などを意味する。
●臨床的には反対の意味で出ることが多い。つまり「親しめない」、「仲が良かったが悪くなった」など。
●「比」の文字から見ると、人が二人並んでいるように見える。もっと見ると今回のケースのように「おんぶしている」ように見える。さらに、時と場合によっては「男女の性交渉」と見えることもある。