”感じすぎるとアレルギー”
半年ぶりの来院。
今回は頭痛があるという。
頭痛の前に目が見えにくくなりチカチカする。
症状から言うと片頭痛だろう。
念の為にCTを撮ったが異常はなし。
片頭痛ならふつうの頭痛薬が効くと思われる。
それほどむつかしい病態ではない。
横になってもらい診察する。
足はむくみがある。
皮膚がよくない、ピリピリ感がある。
アレルギーだろう。
腹はすこし食べ過ぎ傾向にある。
瘀血もすこし。
首のところも少し痒みがある。
「アレルギーがあると思うんだけど、痒くない?」
「痒いんで、皮膚科に行っている。」
「少し食べ過ぎになってない?」
「そんなことない。皮膚科で言われたので小麦と牛乳を減らしている。」
そうかすでに治療をうけている。
でも体が重たい。
食べ過ぎはありそうだ。
起きてもらってPTM易で見てみた。
「体の奥にある問題は?」と聞いた。
すると、「沢山咸」「風天小畜」「山天大畜」が出た。
やっぱり食物だ。
「小畜」は小さな家畜なので”鶏、豚”などを意味する。
「大畜」は大きな家畜なので”牛”を意味する。
小麦と乳製品を減らしても肉を食べているのだろう。
「肉は多くない?」
「バスケやっているので、コーチが食べろという。」
やっぱり!肉が多い。
すると「沢山咸」もわかる。
この卦は”感じること”なので”感じすぎ”つまり”アレルギー”だ。
肉に対してもアレルギーがあると思われる。
今回は頭痛にはたいしてはカロナールを処方し、肉を少なめにするように指導した。
コメント
●「沢山咸」は、感じる、響き合う、感応、敏感、などを意味する。
●臨床的にはこの例のようになにかに関して過敏なこと、「アレルギー」のことが多い。
●また、この卦は男女間の感応も意味するので、感応が少なくなる「更年期」でもでたことがある。