火山旅(かざんりょ):旅する不安

旅、小亨。旅貞吉。
旅は、小しく亨る。旅には貞しければ吉。
りょは、すこしくとおる。りょにはただしければきち。

象意(意味する所)

■艮山の上に離火がある象。山火事のように山のうえに火が燃え移動しく、旅のよう。山の上で旅人が寂しく火をおこして野宿している、すなわち旅。艮を家の門とみるとそこから家を象徴するかまどの火が外に出た、すなわち旅と見る。
現代の旅行のように楽しいことを意味しない。むしろ逆の不自由、不如意を意味する。

■旅行、流浪、放浪、離別、出奔、出家

■旅に伴う困難や寂しさ、不安定さ、落ち着かない、孤独、不自由さ、不如意

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には「旅行」以外に、移動、移転、引っ越し、転勤、出張、通勤時間が長い、などが出ることがおおい。

●本拠地としての家から離れることが多い、時間が長い、などのときはこの卦が反応する。だから超過勤務でも出る。

●なくなった人のことも,この世からの「旅立ち」として出ることもある。特に、「火山旅」の地下に反応するときは、なくなった人のことを意味する。(地下とは初爻の下でPTMの反応があること)

症例