「火山旅」症例2:50代女性

あの世への旅だち

以前からときどき来られている方。
今回は左の耳に耳鳴があると言う。
気分がすぐれないという。
どうしてか?

横になってもらい診察する。
患者さんの気のレベルと一体化すると、
のどにもつまり感があるのがわかる。
肩と首が重い。
診察しながら、「なにかストレスがある?」と聞くと。

友達が1週間前に亡くなったという。
それも突然に。心筋梗塞だったらしい。
「私に憑いていない?」と聞かれる。
以前からときどき憑いているエネルギーを私が払うことがあったので、
このような会話になる。お互いに了解している。

そこで意識を高いレベルに合わせて見ると、左の後ろの背中が重たい。
さらに意識を集中すると重い靄のようなものが取れてきた。
だんだん輪郭がはっきりしてきたので、座ってもらってPTM易を行った。

今回は患者さんでなくて、憑いている亡くなった方について状況を見ることにした。
すると、山水蒙2爻、山火賁2爻、火山旅1爻が出た。
山水蒙は、自分が亡くなったことがボーっとしてわかっていないことを意味する。
だから「朦朧」の「朦」が反応した。
山火賁は、通常は「飾り」と見ることが一般的だが、私は「怒り」と見ることがおおい。
「賁」は「憤怒」につながるからだ。
この方の友達は突然亡くなったので怒りが残っている。
そして、「火山旅」はあの世への「旅立ち」を意味する。
しかし1爻なので、まだこの世にエネルギーが残っている。
事実49日を過ぎていないのでお墓には入っていないという。
もし、埋められていたら火山旅の地下に反応がでたはずだ。

PTM易をやっている間に、重たいエネルギーがだんだんクリーンになってきた。
「すこしは、友達は楽になったかもしれないね」と、患者さんに話しながら、
さらに、友だちが来るということは何かの縁があるということなので、
できればご供養をしてあげるようにと勧めた。

漢方は、怒りに効く抑肝散陳皮半夏を処方して終了とした。

コメント

●死ぬことは「火山旅」が対応する。死んでしまって時間が経つと火山旅の地下に反応がでる。つまり初爻の下に反応を感じる。時間が経てば経つほど深いところに反応がでる。

●この方の友達はまだ亡くなって1週間しかたっていないので「火山旅」の初爻が反応したのだろう。

●「山水蒙」は物事をわかっていないときに多く出る。また「山火賁」は怒りがあるときに出ることがおおい。突然死ぬと、本人は自分が死んでいるかどうかわからない状態になる。そして、戸惑いと怒りに襲われる。そのときには縁がある人のご供養が必要だ。

●PTM易をやっていると患者さんの気の流れが良くなっていく。それだけでも癒やしや浄霊の効果があるといえる。