火天大有(かてんたいゆう):大いなる時

大有。元亨。
大有は、元いに亨る。
たいゆうは、おおいにとおる。

象意(意味する所)

■乾天のうえに離火としての太陽が輝く、よって大有となる。5爻の君位に一陰があり他の五陽を統べ治めている、だから大有。

■大いに持つ、有する、金持ち、人の上に輝く、明智を持ったリーダー、指導者、盛大

■病気を占ったときは良くない。昇天の意味が出る。さらに「帰魂卦」でもあるのでその意味でも命が危ない。

クリニカル易占でのポイント

●「火天大有」は、おおくは良い意味を表すので、臨床では遭遇すことは稀。

●臨床的には、たくさん持ちすぎ、支配する人、でしゃばり、などででる。食べ過ぎの人で食料を蓄えているなどの意味。

●更年期のホットフラッシュでもでたことがある。裁判に勝つだろうときにもでた、離火は明智をあらわすので。

亡くなった人が上爻の上のい8爻あたりで反応したことがある。上に書いたように昇天の意味があるからだろう。それに世界などの意味でも出たことがある、「天火同人」は地上の人を意味するが「火天大有」は人をこえた上を意味するので。

症例