ここでは、私が行っている補完代替医療を述べてみます。
世間一般の使い方とは違います。
共通するのは「気」で選び、操作する点です。
漢方について
漢方は「補完代替医療」の中心として使っています。日本は漢方の伝統があり、沢山の処方があります。さらに中医学の処方まで入れれば選択の幅が膨大になります。材料が主に植物なので使いやすい。肉体から精神的レベル(アストラル体)にまで作用させることができます。
漢方は煎じ薬として使うのが本来の正当な使い方です。しかし、実際の現場ではエキス剤が圧倒的に便利なので、エキス剤をほとんどの患者さんで使っています。保険適用のエキス剤でも結構沢山の種類があるのでほぼこれで賄えます。また、PTMを使うときの写真パネル(図1)を作りやすい。一番種類の多いツムラのエキス剤を主に使っています。
エキス剤の中にないときは、本当に沢山の処方の中から選ぶので、漢方の本からとった目次(図2)を使ってPTMをしています。もちろん剪じの処方を組み立てることも、PTMを使えば生薬のリスト(図3)からできます。
鍼灸について
刺さない鍼、鍉鍼をつかっています。以前は毫鍼をつかって刺す針をやっていましたが、今は極まれにしか行っていません。
最初は鍼灸師さんが普通にやる方法で刺していました。鍼を始めるときは誰でもここからスタートします。次に、首藤傳明先生の「超旋刺」をみようみまねで始めて、さらに服の上からでも超旋刺が効くのがわかったので、服の上から刺さない鍼を行っていました。それが鍉鍼になって、今は鍉鍼を使います。それも、ほとんどが、「太淵」に当てて患者さんの気の流れをうかがう時にのみ使っています。
以前は脈診、舌診など行っていましたが、現在は「気」の流れを見ることと、PTMでほとんどのことがわかるので行っていません。
ホメオパシーについて
ホメオパシーも併用しています。診察の時にエーテル体に主に問題があるとわかった時に使っています。だからそれほど多くは使わない。
代表的なホメオパシーのレメディーがセットになって売っているのでそれから選んでいます(Ainsworths Essential Remedy Kit(図1))。42個のレメディーのリスト(図2)を使って、PTMで適合するレメディーを選でいます。合っているレメディーがわかれば瓶から1つ取って、その場で患者さんにのませると気の流れが瞬間に改善します。患者さんもわかっていただけます。
合っているホメオパシーのレメディーを選ぶのに1時間近くの問診が必要だと聞いたことがありますが、PTMを使うとその必要はありません。日本では沢山の種類のホメオパシーのレメディーが手に入りにくいのが問題です。
バッチフラワーレメディについて
バッチフラワーレメディーはメンタル体などのかなり高い部分のエネルギーを浄化することができます。私はバッチフラワーレメディーの花の写真と文字を組み合わせたパネルを作って、PTM用に使っています(図1)。
バッチフラワーレメディーは治療というよりも、すべての患者さんでスクリーニング&クリーニング用に使っています。
腹診などの診察が終わって、PTMで漢方を選ぶ前に、すべての人でバッチフラワーレメディーのパネルをつかって38個のレメディーに対応する感情をチェックしています。どのような感情の乱れがあるのかわかるので漢方を選ぶ際の参考になります。例えばホリーが反応すれば抑肝散や抑肝散陳皮半夏が必要になることが多いです。
また、バッチフラワーレメディーで38個すべてチェックすると、患者さんの気が整うので、その後ではPTMで漢方などを選びやすくなります。バッチフラワーレメディーは高いレベルの気のクリーニングに使えます。
バッチフラワーレメディーが必要な患者さんが時々います。レメディーのボトルは2000円以上するので買ってもらうと経済的に負担になります。スポイトに水をいれてそこに数滴レメディーを加えて患者さんに渡すということを行っていました(図2)。しかし最近では、エネルギーを水に転写して渡すか(図3)、あるいは、適合する漢方を飲む時にレメディーのエネルギーが自然に入るように条件づけします。バッチフラワーレメディーはエネルギーレベルが高いので意識で操作できるように思っています。
ハーブ、サプリ、乳酸菌など
ハーブ、サプリ、乳酸菌などもPTMで選んで治療に加えています。
ハーブは非常にたくさんありまだまだ勉強不足です。でも、もとが植物なので基本的には漢方と重なるところが大きいです。『アロマ&ハーブ大辞典』(新星出版社)(図1)の目次をつかってPTMをやって選んでいます。漢方でいいのがない時にハーブで適合するのが見つかることもしばしばあります。PMSに対するチェストツリー、更年期にたいするバレリアン、不眠に対するパッションフラワーなどがよく反応します。
使えるサプリもたくさんあります。日経ヘルスの『サプリメント事典』(図2)の目次を使って選んでいます。この本には、漢方、ハーブ、薬草、ビタミン、健康食品、トクホ、乳酸菌など1000以上が網羅されています。漢方や西洋薬でも効かないときも、この本の中から効くものが見つかることも多いです。ただ、発行年が2011年と古いので最近のサプリが入っていないのが残念です。
乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌は非常に面白い分野です。上の『サプリメント事典』にも乳酸菌が載っていて、しばしばPTMで良い反応があるので、あらためてインターネットから情報をあつめて50種程度をリストにしました(図3)。胃腸障害やアレルギー、アトピーには非常によい効果があるように思います。腸脳相関と言われているように精神症状を整える効果もあるのがPTMをやっているとわかります。
ついでに、漢方などを効かすためには食事が大切です。肉食が多いと漢方がききにくいという印象があります。「クリニカル易占」のところで症例をいくつが挙げましたが、症状に関連して「風天小畜」や「山天大畜」が出ることがあります。小畜は鶏や豚、大畜は牛を意味します。肉を食べすぎて病状が悪くなっていることがあります。食事が問題だとわかったら、NHK出版の『食材大全』(図4)のカバーの食物の写真をつかって、どの食材がいいのか悪いのかというアドバイスをしています。