夬、揚于王庭。孚號、有厲。告自邑。不利即戎、利有攸往。
夬は、王庭に揚ぐ。孚あって号び、厲うきこと有り。告ぐること邑自りす。戎に即くに利ろしからず。往く攸有るに利ろし。
かいは、おうていにあぐ。まことあってさけび、あやうきことあり。つぐることゆうよりす。じゅうにつくによろしからず。ゆくところあるによろし。
象意(意味する所)
■夬は決の意。上に兌沢の水が溜まっているが下から乾天が突き進んでくる、まさに溢れ出し決壊しそう、よって夬。上爻に一陰のみがのこり下の五陽が進んでくる、陰が吹き飛ばされそうになっている、よって夬。
■決壊、決断、決行、決裂、断行、危機的、絶体絶命、
■消長卦の一つ。
■裏の卦で「山地剥」がある。山地剥は陰が伸長して最後の陽を潰すかんじだが、この卦は陽が伸長してさいごの陰を飛ばす感じに理解できる。
クリニカル易占でのポイント
●臨床的には、決断、決める、などで出ることが多い。
●今までは「死にそうだ」「勉強でつぶれそうだ」などで出たことがある。
●この卦は一般によくないことがおおい。