水地比(すいちひ):和する喜び

比、吉。原筮元永貞、无咎。不寧方来。後夫凶。
比は、吉なり。原ね筮いて、元永貞なれば、咎无し。寧んぜずして方く来る。後夫は凶。
ひは、きちなり。たずねうらないて、げんえいていなれば、とがなし。やすんぜずしてあまねくきたる。こうふはきょう。

象意(意味する所)

■坤地の上に坎水があり大地が潤って親和の状態、だから比。九五の君子に他の五陰が従い親しんでいる、だから比。

■親しむ、仲良し、親和、助け合い、

■安楽、耽溺、浪費、部下が多い、

■外卦の水が内卦に移ると、「地水師」となり水が渇れた象で争いを意味する。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には、「仲が良かったのが悪くなった」などの意味で出ることが多い。

●その時には「火沢睽」で”反目する”などが一緒に反応する。

●「比」の文字は人が「二人並んでいる」ように見えるし、「おんぶしている」ようにも見える。さらに、ときには「男女の性行為」のようにも見える。このような意味で出ることもある。

症例