山地剥(さんちはく):山崩れ

剝、不利有攸往。
剝は、往く攸有るに利ろしからず。
はくは、ゆくところあるによろしからず。

象意(意味する所)

■艮山の下に坤地がある、全体では一陽のみが頂上にのこる、坤地は弱いので崩れそうだ、よって剥。下から陰が伸びてきて残すは陽が一つのみ、もうすこしで落ちそうだ、だから剥。山が崩れてどんどん土が下に溜まっていっている、だから剥。

■剥奪、剥離、落ちる、崩れる、削る

■消長卦の一つ。風地観からきて、坤為地に行く。

■「沢天夬」が裏の卦だ。沢天夬は一陰が五陽にのって、これも多くの陽に陰が吹き飛ばされそうになっている。感じ的にはよく似ている。山地剥が崩れそうなのに比べて、沢天夬は飛ばされそうな感じだ。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的も同じようないみで出る。「崩れる」「壊れる」「潰れる」など。

●身体的には「こける」「倒れる」など。

●他に「ジェットコースターから落ちそう」「会社を辞めそう」とかででたこともある。

症例