天雷无妄(てんらいむぼう):自然のまま

无妄、元亨利貞。其匪正有眚。不利有攸往。
无妄は元いに亨り貞しきに利ろし。それ正に匪ざるときは眚い有り。往く攸有るに利ろしからず。
むぼうはおおいにとおりただしきによろし。それせいにあらざるときはわざわいあり。ゆくところあるによろしからず。

象意(意味する所)

■天の下に雷がある、天は自然の運行をおこない雷は天について動く、自然に逆らわないので无妄。天の下に万物は生育しそして枯れていく、そこには計らいはない、自然現象、だから无妄。
■誠心誠意、正直、すなお、自然のまま、あるがまま、天命に従う、

■成り行き任せ、放置、自然現象、天災、地震

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には自然現象の意味でおおくはでる。動植物、天気、空気、気候など。ペットや小動物が問題のときはこの卦が反応する。病気も自然現象から起こるものは出ることがある。例えば風邪とか冷えによるものとか。

●「欲望のまま」「自由気まま」とかいう意味でもでる。「欲望のまま食べすぎて太っている」とかで出ることがおおい。

●面白いのは、先祖は「風火家人」の下に出て、それが遠くなると「天火同人」の下にでて、さらに遠くなって守護霊のようになったものは「天雷无妄」が反応する。だんだん、身内から遠ざかって最後には自然現象と同じようになるようだ。

症例