地雷復(ちらいふく):戻って再開

復、亨。出入无疾、朋来无咎。反復其道、七日来復。利有攸往。
復は、亨る。出入疾无く、朋来りて咎无し。其の道を反復し、七日にして来復す。往く攸有るに利ろし。 
ふくは、とおる。しゅつにゅうやまいなく、ともきたりてとがなし。そのみちをはんぷくし、なのかにしてらいふくす。ゆくところあるによろし。

象意(意味する所)

■坤地の下に震雷の植物の芽がありもうすぐ芽が出そうだ、だから復。山地剥の上爻の一陽がしたに戻って初爻に来た、だから復。

■復帰、復活、反復、往復、戻る、再出発、最初の一歩、

■一陽来復の意味、時では11月、冬至に相当。

クリニカル易占でのポイント

●臨床ではそこそこ出る卦だ。「前の仕事に戻る」「家にもどる」「最初からやり直す」などででる。

●病気で言うと「回復」も復だし、「再発」も復に入るので、ケースごとの解釈が大切だ。

●復が出た場合、「消長卦」なので良い方にすすむと次は「地沢臨」になる。悪い方に戻ると「坤為地」「山地剥」となる。陽の爻が一つとすくないのでここが頑張りどころだといえる。

症例