”元の道へもどれ”
月に1回程度来てくれるかた。
今回は疲れがあるという。
やることが多くて忙しい。
企業を退職して、マンションの管理を任されている。
始めてから3年ぐらいになる。
ゆっくりできる仕事と思って始めたが、さいきんは忙しい。
雑用がいっぱいあるという。
横になって見せていただく。
足は緊張がある。
胃経と肝経が突っ張っている。
腰にはむくみがある。
腹を見ると水がおおい。
結構たくさん水分をとっている。
更に見ていくと首が重いのがわかる。
左の肩に重いエネルギーが入っている。
それも、数個だ。
数人のエネルギーを被っているようにみえる。
「だれか重たい人が、何人かいませんか?」
「います。マンションの人から色々頼まれるんです。」
「仕事ですか?」
「いいえ、別に頼まれるんです。住民の人ができないので、やってくれと言って。」
「どんなことですか?」
「ドアの修理したり、チラシを作ったり、不動産屋に連絡したり、買い物の注文したり、、本来のしごとでないんですが。」
「断れないんですか?」
「皆、お年寄りがおおくて。」
「そうですか。。。」
気が流れないのはそのせいだろう。
それではどうすればいいのだろうか?
起きてもらってPTM易で問いを立てた。
問は「この方はどうすればいいか?」とした。
すると、「天水訟」「天火同人」「地雷復」「雷風恒」が反応。
天火同人は、家族以外の人、この場合はマンションの住人だ。
天水訟は、訴え、要求があること。
この2つの卦で、マンションの住人の要求、要望といえる。。
地雷復は、復帰、帰ること、だから要求に従うことから元に戻ること。
つまり、雷風恒がしめすように、”本来の恒なる道に”戻ることが必要と言える。
患者さんには、余分な頼まれ事をへらして、本来の仕事をしっかりやるように勧めた。
漢方は八味地黄丸を処方して終わりとした。
コメント
●「雷風恒」は、恒常、恒久、常に、などの意味がある。悪い意味ではマンネリだ。
●今回は「雷風恒」は”本来あるべき道”として良い意味ででた。「地雷復」と組み合わせて、正しい道に戻ると解釈した。