”結婚からの解放”
月に1回程度の割合で来てくれている方。
今回は比較的調子がいいという。
糖尿に対してインスリンを他院でつかっている。
コントロールは良好だという。
腎臓の機能も安定している。
心臓からの息切れもへっている。
食事に注意して、体重も2kg減ったという。
しばらく休んでいた、会社にも出勤し始めた。
それは良かったと思う。
横になって見せていただくことにした。
足は、緊張があるが筋肉がつき始めている。
運動もしているようだ。
腹は水が多いものの、流れはわるくない。
首のつまり感が少しあるがひどくはない。
以前にあった重たい感じが取れている。
更に集中すると、1月前にあった重たいエネルギーが薄れている。
以前は、離婚裁判中の奥さんのエネルギーが入っていた。
離婚裁判は2年以上続いているらしい。
今回は誰からきているのか?
奥さんにしては小さいエネルギーだ。
起きてもらってPTM易で見てみた。
「後ろに入っている物はなにですか?」としてみた。
すると、「天水訟」、「雷地豫」、「風火家人」、「地火明夷」、「雷水解」が反応した。
家人なのでやはり奥さんの可能性が強い。
訟があり、離婚裁判になっているというのと合致する。
さらに、明夷は、暗い、正しいことが通らないことなどで、これも裁判の象だ。
でも、エネルギーは軽くなっている。
ひょっとして、裁判は終わったのだろうか?
思いきって聞いてみた。
「離婚裁判はどうなっていますか?」
「終わりました、和解で折り合いがつきました。ホッとしました。」
それでわかった。。
雷水解は解決をいみする。
雷地豫は芽が地中から出た象で喜びを意味する。
とにかく、もつれていた裁判が終わって、両者ともホッとしている。
相手の奥さんのエネルギーもひどくないので、妥協すべきところで落ち着いたのだろう。
患者さん本人も、気の流れが良くなって、安定してきている。
漢方は、防已黄耆湯を処方して終わりとした。
コメント
●「雷水解」は、解放、分解、解決、解きほぐす、などをいみする。
●臨床では時々、だらしない人の意味で出ることがある。
●最近の症例で、”事故に遭ったバイク”が「雷水解」ででたことがある。「雷」は動く、車で、「水」は危険、リスクで、”危険の上を車が移動している”イメージだ。もちろん、雷水解の卦のみからはこのような解釈はでない。患者さんの状況、話のないよう、気の流れ、のすべてを総合してこのような解釈に至った。