”旅行が多すぎる”
時々来てくれる方。
体調はそれほど悪くない。
今回は、肩こりがキツイという。
夏の終わりなのかダルさもある。
目が疲れるという。
最近はスマホを見ることが多くて目がつかれて肩が凝る。
内科では血圧などの薬をもらっている。
なにか不調があると当院に来てくれる。
横になって見せていただく。
足には緊張がすこしある。
腹にも、やや緊張を感じる。
腹直筋がツッパている。
胃の動きが少し悪い。
食欲は普通だといいうが。
更に見ると、気の流れが悪い。
どんよりしている。
意識を集中してみていくと、左の肩に重たいエネルギーが来ている。
これは何だろうか?
方向をみると、右の肩の上のあたりから来ている。
このあたりは、いわゆる「守護霊」の領域だ。
どうして守護霊から重たいエネルギーがくるのか。
このような場合は、無意識の”忠告、警告”のことが多い。
患者さんに、言ってみた。
「守護霊が怒っているかもしれませんよ。」
「えー、何も悪いことはしていませんけど。」
そこで起きてもらって、PTM易で聞いてみた。
問は「この方の問題は?」とした。
すると、「火山旅」「雷山小過」が反応した。
火山旅は、旅行、旅、移動、転勤などを意味する。
雷山小過は、何かが多すぎるときに出る卦だ。
すると、単純に”旅行が多い”のだろうか?
自信がないが聞いてみた。
「最近、旅行が多くないですか?」
「そうなんです、主人が退職して時間があるし、マイレージが溜まっていて。」
「どこに行くんですか?」
「来週は、和歌山まで車で行きます。私は行きたくないんですが。主人がいくというので」
「ほかに?」
「来月は、マイレージを使って、ベトナムにいきます。その後は、ドイツに行く予定です。」
話をきくと、ほどんど毎週どこかに行く予定が入っている。
患者さんはご主人についていくのが、かなりしんどくなっている。
無意識にはそれほど行きたくないのだろう。
それを、無意識と連動して「守護霊」が警告を発しているようだ。
患者さんには、旅行は控えたほうがいいと言って、
漢方は八味丸を処方して終わりにした。
コメント
●「雷山小過」は、少し過ぎる、超える、少しオーバー、などの意味だ。臨床では頻出する。多くは食べ過ぎの人ででる。
●今回は、単純に「火山旅」→旅行、「雷山小過」→少し多すぎる、と解釈して正解だった。
もっと深読みすると、「雷山小過」は”飛ぶ鳥”を表す。上下の2陰が翼で、真ん中の2陽が胴体だ。卦辞にも「飛鳥遺之音。」とある。この患者さんに当てはめると、雷山小過→飛鳥→飛行機とも見ることができる。だから、海外旅行が多すぎるとも解釈できる。
●右肩の上のあたりからくるエネルギーは「守護霊」などを意味する。「守護霊」のあるなしは別として、多くは無意識の警告と解釈してよい。