”膝関節が問題”
2月ぶりに来られた方。
何か問題があると来てくれる。
今回はフラフラがあるという。
ひどいめまい感ではなく、
起きたときとかにすこしフラッとする程度。
すでに耳鼻科には通っている。
フラつきの他に手のこわばりがあるという。
両方の肩も、手首も少し痛い。
患者さんはリウマチを心配している。
でも見ても関節の腫れはない。
いわゆるスクイーズテストも陰性だ。
以前は整形外科に通っていたが最近は行っていない。
整形ではリウマチは指摘されていないようだ。
ときどき膝の水を抜いてもらっていたという。
水を抜いても痛みは変わらないので最近は行っていない。
横になって見せていただく。
足はムクミがひどい。
特に両足の膝から下のムクミが目立つ。
水が多いのだろうか?
水が多いとめまいも起こりやすい。
太ももの筋肉の痩せがある。
あまり歩行していないのだろう。
腹はやや膨満。
やはり水が多い印象がある。
頭はすこしボーっとしてのぼせている。
下半身がひえて上半身に熱がこもる。
起きてもらって処方を考えることにした。
その前にリウマチが気になったので、
PTM易で見てみた。
問は「リュウマチはありますか?」としてみた。
すると、「水山蹇」「水沢節」が反応。
両方とも2爻が反応した。
水山蹇は足萎えだ。進めない人、歩けない人を意味する。
すると、手ではなくて足が問題なのではないか?
2爻なので膝に対応する。
「手より足のほうがキツくないですか?」
「坂道とか階段はつらいです。」
水沢節は、節約、節度、節制などを本来意味するが、
節=関節でも良い。それに2爻なので膝関節に対応する。
「膝はかなり悪くないですか?」
「いま治療をしていないので悪いです。」
リウマチの可能性もあるかもしれないが、
いま問題となっているのは、おそらく変形性膝関節症だろう。
そこでもう一度信頼できる整形外科にかかることを勧めた。
漢方は桂枝茯苓丸加薏苡仁、防已黄耆湯を処方して終わりとした。
コメント
●「水沢節」は節度、節約、節制、節目などをいみする。臨床では節度を守れない時によく出る卦だ。
●今回は、単純に「節=関節」と解釈した。このように単純に解釈して当たることもある。
●爻の人体への対応は、以前にも書いたことがあるが、大まかに、初爻=足、2爻=膝、3爻=股、4爻=腹、5爻=胸、6爻=頭、となる。これもおおまかな対応なので場合場合で考えないといけない。