”口が達者な先輩”
今回で2回目の方。
前回は腰痛でこられた。
腰痛は漢方で比較手安定している。
体調には大きな変化はないという。
肩こり首こりがあるという。
横になって見せていただく。
足はすこしむくみがある。
緊張感もある。
腹はやや食べ過ぎて膨満気味。
さらに集中してみていくと、
頭がおもたいのがわかる。
首も少し重たい。
入っている「気」を見ると、やや下の方から肩にはいってくるエネルギーを感じる。
重くてわりと輪郭がはっきりしている。
このような時は生きている人だ。
起きてもらってPTMで易をみてみた。
問は「入っているエネルギーは誰ですか?」とした。
すると、「天水訟」「天火同人」「山雷頤」が反応した。
訟は訴え、文句、要求などを意味する。
同人は、身内以外の人だ。友達とか、同僚がおおい。
そこで聞いてみた。
「だれか同僚とかで文句や苦情が多い人はいませんか?」
「います、先輩です。」
あれ、先輩?
先輩なら身分が上になるので、エネルギーは上から来るはずだが。
ところが今回はやや下の方からはいっている。
どうしてだろうか?
山雷頤は、口が立つ人、喋るひと、嘘を言う人などででる。
そこでまた聞いてみた。
「その方は、ペラペラ喋るけど、実力はないんじゃないですか?」
「そうです。今の職場で私より長いので先輩ですが、あまりできない人です。」
だから、エネルギーは下から来ている。
納得できた。
この方はそれで迷惑を被っていて、いい加減な先輩に腹が立っている。
漢方は抑肝散陳皮半夏などを処方して終わりにした。
コメント
●「山雷頤」は食べさせる、養う、喋る、など口に関することででる。外卦が上の顎を指し、内卦は下の顎を示している。
●今回は、よく喋る人、口が達者ない人という意味ででた。
●入ってくるエネルギーの位置や方向でその人との関係性がわかる。上から来ると自分より上の人だ。今回は、先輩なのに下から来ている。このような場合は、実際は自分より実力がない低位の人と判断できる。