”女は怖い”
1月前から来てくれている方。
最初は下痢をすると言ってこられた。
これは漢方でよくなった。
今度は、頭がいたい、喉がつまるという。
望診で患者さんをみていると頭が痛くなった。
良くない気を帯びている。
これはなんだろうか?
何かが憑いているのかもしれない。
横になって診せていただく。
足は肝経が突っ張る。
腰には力がない。
首がおもたい。
喉が詰まる。
頭も重たい。
左の肩の後ろに嫌なエネルギーが入っているようだ。
それも遠くからのように感じる。
輪郭がはっきりしているので生きている人のように思える。
起きてもらってPTMで易を見てみた。
「後ろから入るエネルギーは何ですか?」と問いを立てた。
すると、「地水師」「天火同人」「地天泰」「山火賁」「天風姤」「雷沢帰妹」などが反応する。
地水師、天火同人は、誰かが怒っていることを表すことが多い。
さらに、山火賁が加わると怒りの程度がきつい。
雷沢帰妹は恋愛、結婚の卦だ。しかしこの方は独身なので結婚ではない。
天風姤は出会うことを意味するが、文字からわかるように臨床では女性関係を表すことがおおい。
以上から、恋愛関係にあった女性に恨まれていると推測した。
地天泰は気の交流を意味するので、それも深い関係にあった女性だ。
そこできいてみた。
「だれか、女の人に恨まれてない?」
「えー、わかるんですか。3月前に別れたんです。でも恨まれているとは思っていなかった。」
「きつい人でない?」
「そうです。妄想的に思い込むので、危ないとおもって別れたんです。」
「それだったら、まだ怒っているよ?」
「そうですか。。。」
彼は困ったという顔をした。
しかし本人はあまりわかっていない。
女性に恨まれると怖いということを十分には分かっていない。
今の症状にそれが関係していることをあまり理解していない。
今回の治療は、まず彼に乗りかかっている女性のエネルギーを和らげることが必要だ。
そこで、その女性に対してPTMで効く薬を探してみた。
すると、西洋薬ではロナセンが反応。
これは本来、統合失調症に使う薬だ。
其の女性は精神病的な要因をもっているのだろう。
そこで、ロナセンを常時胸ポケットに入れておくように指示した。
同時に、酸棗仁湯を処方して患者さんには飲むように指示した。
コメント
●「天風姤」は、本来は、遭遇、出会いをいみする卦だ。しかし女性関係の問題で出ることが多い。
●「天風姤」の卦辞で「女壯。勿用取女。」とあるように、あまり良くない女性だ。
●入ってきているエネルギーに対して効くと思われる、薬などを常時身につけていると、そのエネルギーの力を和らげることができる。憑いている人も良くなるし、憑かれている人もよくなる。エネルギーを飛ばして来ている人も、裏切られて悲しんで怒っているので、良くなって頂く必要がある。