”変化に臨む”
月に1回来てくれている方。
前回の喉のイガイガ感は減少したが、まだ少し残るという。
首の重たさは依然としてある。
最近寝汗が出てきたという。
気温の変化がきついらしい。
忙しさはあいかわらず変わらない。
イライラもあるようだ。
横になってもらって診せていただく。
足はむくみがある。
肝経の緊張があるのでストレスもありそうだ。
腰も重たい感じを受ける。
腹は胸脇苦満をみとめる。
脇はすこし汗ばんでいる。
太淵に鍉鍼を当ててさらに見ていくと、
喉につまり感がある。
首のうしろ、頚椎の3番あたりが流れが悪い。
忙しいから仕方がないのかもしれない。
起きてもらってさらにPTMで易を見てみた。
すると「天水訟」「天火同人」「水天需」「地沢臨」などが反応する。
天水訟と天火同人は外卦が反応するので、上司からの要求だろう。
上司からの要求、命令が多いように思える。
「上からの要求とかおおくないですか?」
「多いですね、それでストレスになる。」
でも同時に「地沢臨」がでる。
この卦は割と良い卦だ。
なぜなら消長卦で次には「地天泰」に移っていく。
地天泰は安定を意味して良い卦の一つだ。
また「水天需」もわるくない。何かを”待っている”象だ。
そこで聞いてみた。
「なにか変化を待つ状態ですか?わりと良いことがある?」
「そうですね、部署が変わるかもしれません。今度はもっと落ち着いたところに移動になりそうです。」
とするならば、この卦の意味はそれでいい。
仕事環境は良い方向に”臨んでいる”といえる。
今回は漢方は、イライラにたいして抑肝散陳皮半夏を処方して終了とした。
コメント
●「地沢臨」は臨む、光臨、君臨、見下ろす、面する、進展するなどの意味がある。
●臨床的には「難問に直面」「いろいろなことに対応」「春の時期」などで出たことがある。
●基本的にはこの卦は次に「地天泰」に移るので良い卦といえる。伸び調子かつ安泰に向かっている。