家人、利女貞。
家人は、女の貞に利ろし。
かじんは、じょのていによろし。
象意(意味する所)
■下には離火があり燃えている、上には巽木の薪があり煮炊きできる、かまどを示し、だから家人。九五の陽は5効にあり夫のいちを占める、六二の陰は2爻にあり妻の位置を占める、中であり正であるので家人。外卦は長女、内卦は中女で正しい順序が家庭内にある、だから家人。
■私見だが、この卦は木の下で火を囲んでいる人々を表す、家族の始まりで家人となる。「天火同人」の所で書いたように、「同人」は天の下で火を使い始めた人類を意味する。「乾天」が「巽木」に変わることにより社会の最小単位の家族が発生する。
■家庭、家、身内、親族、私事
■内輪の問題、火災のおそれ、小さくまとまっている感じなど。
クリニカル易占でのポイント
●「風火家人」は、家の人、家族、親族、を表す。臨床では頻出する。家庭が問題のことがおおいので。
●「風火家人」の初爻の下でPTMで反応が出ることがあるが、そのときは死んだ身内を意味する。
●「風火家人」+「雷沢帰妹」が同時に反応すると配偶者のことが多い。兄弟姉妹のこともある。
●「風火家人」に対するのは「天火同人」だ。これは他人、知人、職場の人、つまり身内以外の人をあらわす。この卦も臨床では頻出する。