大過、棟撓。利有攸往。亨。
大過は、棟撓む。往く攸有るに利ろし。亨る。
たいかは、むなぎたわむ。ゆくところあるによろし。とおる。
象意(意味する所)
■兌沢の水のなかに巽木が沈んでいる、水が多すぎて呑み込まれた、だから大過。この卦の形を横に見ると、初爻と上爻の陰爻2つが端に来て、真ん中の陽爻4つを支えている、これでは棟木を支えきれない、だから大過。
■多過ぎる、過ち、超過、過剰、支えきれない、分不相応、不均衡
■外卦の兌は外を向いて、内卦の巽は内を向いているので背き合う意味合いがある。
クリニカル易占でのポイント
●この卦は忙しすぎる、仕事が多過ぎる、などで臨床では良くでる卦だ。
●また、他に期限が過ぎる、間に合わない、など時間の超過でもでる。
●病気をみるときは手遅れのことを意味するのであまりよくない。