水風井(すいふうせい):底をさらう

井、改邑不改井。无喪无得。往來井井。汔至。至亦未繘井、羸其瓶、凶。
井は、邑を改めても井を改めず。喪う无く得る无し。往来井を井とす。汔んど至るも、亦未だ井に繘せず。其の瓶を羸る。凶。
せいは、ゆうをあらためてせいをあらためず。うしなうなくうるなし。おうらいせいをせいとす。ほとんどいたるも、またいまだせいにつりいとせず。そのつるべをやぶる。きょうなり。

象意(意味する所)

■水の下に巽木の釣瓶がある、釣瓶に水を入れてくみあげる、よって井。坎水の下に巽風がある、巽の出入のうごきで水が溢れてくる、よって井。

■養う、育てる、尽きない、清潔、くみあげる苦労、骨折り、

■長期の努力を要する学問にはよい。

クリニカル易占でのポイント

●臨床的には骨折りのよう意味で出ることが多い。

●「苦労骨折りが多い」「きれいにする努力」などで出たことがある。

●この卦はそれほど遭遇しない。

症例