”食べる時はよく噛んで”
毎月来てくれる方。
今回は旅行に行って疲れたといって来院。
たくさん食べたという。
腹の調子もよくない。
痔も出てきた。
それと喉の調子も悪い。
旅行先は空気が悪かったらしい。
黄砂が最近は酷い。
全国的な傾向だ。
横になって診せていただく。
足は割とむくんでいる。
腹は膨満して食べ過ぎ。
胃が重たい。
旅行に行ったのでしかたないとも思う。
全体的にカロリーが多い。
喉もイガイガ感がある。
首がおもい。
目が疲れている。
細かい問題点はありそうだが、それほど大きな問題はない。
起きもらってPTMで易を見てみた。
「何が一番問題か?」
と聞いてみた。
すると、「火雷噬嗑」が反応。
火雷噬嗑は”噛み合わせ、歯、食べる、障害物”などを意味する。
そこできいてみた。
「歯とか悪くないですか?」
「いいえ、歯はわるくないです。」
それではなにか?
腹を触ると食べ過ぎはわかるのだが、それ以外に噬嗑が示唆することはなにか?
歯が問題でなかったら、歯に関係することで噛むことはどうか?
「噛む回数が少なくないですか?」
「旅行のときバイキングだったので急いでたべた。」
「最近早食いしていませんか?」
「仕事にでるときも、時間がないので早い。夜も遅いから早食いになる。」
たぶんそれが今の問題だ。
しばらく食べる時に噛む回数を多くして食べるようにとアドバイスした。
漢方は食べ過ぎのときによく使う九味檳榔湯を処方して終わりとした。
コメント
●「火雷噬嗑」は噛むこと、噛み合わせ、食べること、歯に関係すること、障害物などの意味ででてくる。「歯が悪い」「歯の詰めた金属が悪い」「奥歯に挟まった感じで苦情を言えない」「出る杭になっている」「トラウマなどの引っ掛かり」などででた。
●臨床的には「歯車のかみ合わせが悪くて物事がスムーズに進まない」という感じの時に多く反応する。
●4爻の一陽が口の中の妨げになっているので、これが陰に変わると「山雷頤」となり、物事がスムーズに流れ始める。