”母がついてくる”
アトピーがあり当院に来られている方。
3月ぶりの来院だ。
こないうちに皮膚が悪くなっているという。
腹と背中に湿疹が広がっている。
皮膚科に行ったがステロイドの軟膏がでただけで
それ以上の治療がないという。
横になってもらい診せていただく。
足にはむくみがある。
腰が重い。
腹をみると肝臓の腫れがある。
食べ過ぎになっている。
首がおもい。
更に見ると、全体の気の流れがおもい。
後ろの左腰あたりに重たいエネルギーが憑いている感じだ。
これは何か?
起きてもらってPTMで漢方を探すが、どうもピッタリする漢方が反応しない。
なにかわかりにくい。
処方が決まらない。
気の流れが悪い時はPTMが決まらない。
このような時は易をやると気が流れ始めることがおおい。
そこでPTM易をやってみた。
「この方の身体の奥の問題点は?」と聞いてみた。
すると、「地水師」「沢雷隨」「風火家人」が反応した。
地水師は争い、喧嘩を意味するとこが多い。
風火家人は家族、親族のことだろう。
だれか、家族で仲が悪い人がいるのだろうか?
「だれか、身内で嫌な人はいませんか?」
「それは母です。」
なんと、あっけなく答えてくれた。
多くの人はすこし考えて躊躇しながら答えるところだ。
さらに聞くと、お母さんが以前からなにかにつけて干渉してくるという。
つねに、あとからついて来る。
すると左腰あたりにのっている重たいエネルギーは母のものだ。
沢雷隨の意味は、当然あとからついていく母のことだろう。
状況がわかると、気が流れ始める。
そこであらためてPTMで漢方を選ぶことをおこなった。
すると、抑肝散陳皮半夏と桂枝茯苓丸加薏苡仁が反応。
今回は、この2つの漢方を処方して終了とした。
コメント
●「沢雷隨」は従う、ついていく、服従などを意味する。
●多くの場合は、”受動的に従う”ということで出ることがおおいのだが、今回は”積極的について行く”という感じで出た。
●気の流れが悪い時はPTMで処方がわかりにくい。其の場合はPTMで易をすると気が流れ始めるので、その後にPTMで処方を選ぶことが良い。