”守護霊様の忠告”
月に1回程度の頻度で来てくれる方。
今回は診察室に入るときに、ゆっくりと入ってくる。
いつもの勢いがない。
話を聞くと、自転車でコケたという。
雨が降っていたのだが、曲がり道で滑ってコケた。
傘もさしていたようだ。
すると片手運転だろう。
それは危険だ。
幸い、周りに他人はいなくて自損ですんだ。
神戸は坂が多いので、思わず大事故につながることがある。
全身を打ったらしいが、すぐに起きれたので病院には行っていない。
それでも、あちこちがいたいと言う。
ちょうど、当院の受診日だったので今回来院となった。
横になって見せていただく。
左の足に瘀血がある。
打撲部位だろう。
右の股関節のあたりも痛いという。
背中も痛い。
腹はやや緊張がある。
胃の動きが悪い。
突然の事故だったので胃がショックを受けている感じだ。
首も痛くて回らない。
頚椎捻挫もあるように思える。
太淵に鍉鍼を当てて意識を集中すると、
背中に重たいエネルギーが入っているのがわかる。
これは何だろか?
他人の恨みや怒りだと、それにより事故に会いやすい。
でもよく見てみると、右の上当たりから来ている。
その場合は、自分を守ってくれている守護霊などのことがある。
本当にそうなのか?
自信がないので起きてもらってPTM易で見てみた。
問は「右の上から来ているエネルギーは何か?」とした。
すると、「天火同人」「天水訟」「山火賁」が反応した。
面白いことにすべて上爻の上2つ目で反応する。
これを私は”天2”と呼んでいる。
「天火同人」は人間だが、天にいるのは神様的存在、”守護霊”でいいだろう。
それが、「天水訟」で苦情がある。天のうえから苦情が来ている。
さらに「山火賁」なので怒っている。天のうえから怒りがある。
おそらく、この方の守護霊が、この方が無謀な自転車運転でコケたことに怒っているのだろう。この方にたいする、守護霊の忠告だ。
この点を、患者さんに話すと、すぐに納得していただいた。
とても素直な方なのでわかりが早い。
すると同時に身体の痛みが減少した。
漢方は桂枝茯苓丸などを処方して終了とした。
コメント
●「天火同人」は、仲間、同僚、第三者、世間の人などを意味する。「風火家人」が身内を意味するのとは対照的だ。
●別のところで書いたが、「天火同人」の初爻の下で反応すると、死んだ人だ。初爻の1つ下を地下1、2つ下を地下2などと呼んでいる。
それと同様に、上爻の上で反応すると、神様的な存在だ。同様に天1,天2などと呼んでいる。
初爻の下、上爻の上には本来爻がないので、普通の易では対象としない。しかし、PTMだと指をずらしていくと爻がないはずの場所にも反応を見つけることができる。
PTMを使うと易の解釈の可能性を広げることができる。
●守護霊が本当にいるかどうかは全くわからないが、右肩の上にそのようなエネルギーが反応するのは易でわかる。右前上だと先祖だ。正面上だと神様だ。左前上だと眷属類だ。そのように、空間を区分してエネルギーの由来を私は同定している。