”喋れない不満”
月に1回来てくれるかた。
今回は、特に変わりないと言うが、
見た瞬間に頭が重くなった。
頭の上に靄がかかっている感じを受けた。
「どこか、重くないですか?」と聞いたら、
「とくに、最近はいいほうです。」と答える。
そうかな?と思いながら、見せていただく。
横になってもらい診察した。
足は、肝経がやや緊張がある。
冷えもある。
腹はすこし左の緊張がある。
さらに意識を集中して気を流そうとしてもながれない。
頭の靄はとれない。
なにか問題があるはずだが。
御本人はとくにストレスもないという。
そこで起きてもらい、PTMで易をみてみた。
問は「身体の奥の問題は?」としてみた。
すると、「風火家人」「地火明夷」「火山旅」「兌為沢」などが反応した。
「風火家人」は家族など身内の問題を示す。
そこで「家族とか親戚に問題はないですか?」と聞いてみた。
「母が腰椎の圧迫骨折して」とおっしゃる。
母の問題を被っている可能性が大きい。
「圧迫骨折で入院したんですか?」と聞いた。
「入院するほどでなくて家にいます」
すると、骨折はひどくない。
高齢者にはよくある骨折だ。
何が問題なのか?
「兌為沢」なので”よく喋る人”かもしれない。
「よく喋りませんか?友達とか、家族とかと?」
「そう、喋るのが好きで。。」
「そうすると、骨折で家にいるので、誰とも会えなくなっていない?」
「そうなんです、いつも出ている人が外に出れない、それで落ち込んでいる」
それで、卦のいみがとれた。
「地火明夷」は地下に落ちた太陽なので、家に籠もっていることを意味する。
「火山旅」はもともと出歩くのが好きなのだろう。
「兌為沢」なので、おまけに人と喋るのが好きなひとだ。
骨折でできなくなったのが母のストレスになっている。
それを、娘さんが影響をもらっている
だからアドバイスとしては、「なるべくお母さんの家に行って、話相手になってあげて」、となった。
漢方は補中益気湯と抑肝散陳皮半夏を処方した。
コメント
●「兌為沢」は口をよく使う人にでる。喋るのがすき、食べるのが好きなど。
●また楽しみの卦なので「遊びに夢中」というのにも出たことがる。
●「地火明夷」は地下に落ちた太陽なので、認められず不遇な状態によく出るが、このケースでは家に籠もっていることを意味した。
●「火山旅」は、よく出歩く人に出る。家にいない人だ。